誰のために我が家ではゲームを導入したのか。それは子供のためだ。(中編)

今週のお題「卒業」

 

前回の話はこちら

yoshi-tankun.hatenablog.com

 

ようやく我が家に導入されたゲームは、ニンテンドークラシックミニ・ファミリーコンピュータだった。2016年度の冬のことだったと思う。いまから大体2年半ほど前のことだ。

 

ご存知の方も多いかもしれないが、ニンテンドークラシックミニ・ファミリーコンピュータのことを簡単に説明しよう。昔大人たちが遊んだファミコンが、ちょっと小さくなって手のひらサイズになって帰ってきた。昔と同じようにファミコンをテレビとつないで電源を入れるとゲームが始まる。1点違うのは、ゲームのカセットを入れる必要がないということ。ゲームは最初からデータとして内蔵されているのだ。時代の進歩だね。それで、収録されているのは、マリオブラザーズスーパーマリオブラザーズスーパーマリオブラザーズ3などの人気タイトルから、正直あまり聞いたことがないマイナーなものを含めた30本。

 

子供達が最初にはまったのはスーパーマリオブラザーズ3。絵本の世界のような美しい世界観とユニークなキャラクターたちは当時としても革新的であったが、今見ても十分に通用する。目の肥えた現代の子供達の心もがっちりと掴んでいた。さっそくやってみると、案の定、最初のクリボーにやられてた。ただクリボーは歩いているだけなのに、なぜかぶつかってやられちゃうんだよね。不思議。最弱のはずのクリボーだが、おそらくマリオの死因のナンバーワンはクリボーとの交通事故だろう。

 

子供達が悪戦苦闘しているところに父登場。華麗なプレーでクリアしてみせると、ヒーローを見るような目でこっちを見てる。いやー、気持ちがいいなあ。おそらく最も子供達から尊敬された瞬間だったと思う。父ちゃんなにそれ美味いのみたいな次男も、父ちゃんすげーってなってたもんね。

 

そのあと、好き勝手にいろいろなゲームに手を出していたようだけれど、次男はカービィにはまって、長男は FF 3 をやり始めた。実は両方とも私はやったことがなかったのだが、アクションゲームに関してはマリオで鍛えていたし、FF に関しては 5 ~ 10 まではクリアしていて、3 は 5 と似たシステム(ジョブシステム)を採用していることは知っていたので、子供と一緒にやっていろいろとアドバイスをしてあげる分には何も問題はなかった。このとき、カービィってなかなか面白いゲームだなって思ったよ。相手を食べて能力を奪うっていうのはゲーム的にはありだけど、具体的に考えると気持ち悪いけどね。さすが、今でも新作が出続けることだけのことはあって面白かった。

 

長男は初めてやる RPG に大苦戦した。昔の RPG ってとっても不親切だからね。何していいのかまったくわからなかったようなので、どこにいって何をするのかをいちいち教えてあげて、なんとか少しずつ進んでいく、という感じだった。最初はそれほどはまっている感じはしなかったけれど、最初のボス(確かジンとかいったかな?)を倒して話が進展し始めたら、徐々に面白くなってきたみたいで、早く先に進みたい、週末が楽しみ、って感じになってきた。そうそう、我が家のゲーム実施のルールを説明していなかったが、基本的に週末父親が一緒にいるときしかゲームはしていなかった。時間は日によるけれど、1〜3時間ぐらいだったかな。なので、毎週末を楽しみにしていたみたい。

 

こんな感じで、毎週コツコツ話を進めて、ラスボスの暗闇の雲と戦うまでは半年ぐらいかかったと思う。すでに話したが、私自身も FF3 をやったことがなかったので、暗闇の雲とは初遭遇。私が小学生だった頃、友達が FF3 のラスボスは「くらやみのくも」だって話していたのを聞いていたので名前は知っていた。けど、口頭で聞いただけだし画面を見たわけではないので、てっきり「暗闇の蜘蛛」だと思っていて、きっと気持ち悪い蜘蛛の形をしているのだろうな、って思っていた。が、実際の暗闇の雲はなかなか格好良く、BGM も良かった。子供と一緒にゲームをやっていなければ、蜘蛛が雲だったと気づくこともなかったのだろうな。

 

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くらやみのくも?

さて、では暗闇の雲とのバトルの結果はどうだったかというと、惨敗。まったく勝てる気がしない。そもそもこちらのレベルが低すぎるのだと思う。しかも、ラストダンジョンを移動するときに出てくる雑魚敵すら強過ぎて、レベル上げも困難で、アイテムなどが尽きかけている状態でセーブしてしまった。いわゆる、詰んでいる、という状態だろう。長男もそれに気づいたのだろう、FF3 はここでやめてしまったし、私もそれでいいと思った。グリットの話とは矛盾するように見えるかもしれないが、親から見ても、長男はよく頑張っていたし、もう十分だと思った。そもそも FF3 難し過ぎ。ガルーダとか倒すまでに20回ぐらい戦ったぞ

 

こうして、FF3 はクリアできずに終わったわけだが、この経験から長男は一つのことを学んだらしい。それは、ボスと戦う前には十分にレベルを上げておく必要がある、ということ。彼が偉かったのは、この教訓をゲームの話に留めずに、現実世界に応用していることだ。大事なイベントや勝負事の前には、彼は入念に準備をするようになった。親から見ても時に引くぐらい準備している。もともとの性格もあったのだろうが、この教訓は、彼が中学受験を乗り切る上で重要な役割を果たしたのだと思う。まあ、その辺の話はまたどこかでしよう。

 

だいたいこんな感じで、我が家の子供達は、ニンテンドークラシックミニ・ファミリーコンピュータから卒業していった。

 

後編に続きます。

yoshi-tankun.hatenablog.com

 

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