誰のために我が家ではゲームを導入したのか。それは子供のためだ。(前編)

今週のお題「卒業」

 

前回、次男と FF5 の話が出たので、我が家のゲーム事情について話す。ゲームといえば、香川県の「ゲームは1日60分」などの基準を提示したゲーム規制に関する条例制定の動きに代表されるように、子供がゲームをすることに対する世間のイメージはマイナスだ。しかしながら、これに対しては「学業とゲームの両立は可能」という反論もあるという。私自身は、学業とゲームの両立は可能だと思っているが、これは様々な条件下において始めて成立する話だと思う。少なくとも、小学生に自由かつ無制限に遊べるゲーム機を与えたときに、学業とゲームを両立することができる子はほとんど存在しないだろう。それだけコンピューターゲームは魅力的なのだ。

 

我が家にはもともとゲームは存在しなかった。私はゲームが好きであるのに対して、妻はゲームに無関心であった。ほとんどゲームをしたことがないのだという。付き合っていたときから今に至るまで、一緒にゲームをやることを提案したが、うまくいった試しがない。ちょっとぐらいはやってみるのだが、つまらないといってすぐにやめてしまうのだ。

 

男性側はゲームが好きだが女性側は興味がないというカップルなり夫婦はまあまあ多い気がする。そういう場合は、それぞれ別の趣味をしながら同じ空間で時間を過ごす、という感じで話がまとまっているケースが世間には多いと思うのだが、我が家はそうはならなかった。妻が断固としてゲーム導入に反対したのである。子供が生まれる前からゲームの導入に妻は反対だったのだ。決して、子供に害悪だからゲームの導入に反対していたわけではないのだ。

 

じゃあなぜゲームの導入に反対したのか。それはゲームのせいで、夫婦のコミュニケーションが減ることを嫌がったからである。そう、私とゲームのどっちが大事なの、ってやつが付き合ってから今にいたるまでの約20年間ずっと続いているのだ。

 

しかし、前回の記事からわかるように、今我が家にはゲームがあるのだ。じゃあ、なぜ今はゲームが導入されているのか。それは、ゲームをすることが、子供のためになると夫婦で考えたからである。今の世間の流れとは一見すると真反対のように見えるかもね。

 

 なぜこう考えたのか。理由は3点。一つ、ゲームを含むエンターテイメントから遠ざけるすぎることで、子供が世間の普通を知らずに浮世離れしてしまうことを恐れたから。妻は自分の経験から、あまりに浮世離れしてしまうことのデメリットを理解していたのだ。二つ目、親のコントロール下にあるうちに、ゲームの刺激に慣れさせておこう、と考えたから。大きくなって親の管理がなくなった状況で、耐性を持たずに刺激の強いゲームをすれば、それこそどハマりして、悪くすればゲーム廃人になってしまうかもしれん、と考えたのだ。実際、うちの長男は何かに熱中しすぎるきらいがって、大きくなってからそれがゲームに向いたらやばいな、という警戒心があったのだ。3点目は、純粋にもったいないから。ゲームやアニメは日本が誇る文化なのに、それから遠ざけるなんて、人生を損すると思ったのだ。

 

こうしてゲーム導入には夫婦で合意はしたものの、では、一体全体なんのゲーム(ゲーム機)を導入するのか、という点ではだいぶ悩むこととなった。というのも、妻はゲーム導入のメリットには同意したが、ゲームのせいで、家族のコミュニケーションが減ることを嫌がったからである。このデメリットを考えた結果、いわゆる携帯型のゲーム機(Nintendo DSとか)は候補から外れた。あれ、子供がやっているとき、親は画面が見えないので、親子の間で情報が分断される。ということはコミュニケーションも阻害されてしまう。コミュニケーションの基本は共通体験だからね。というわけで選択肢はいわゆるテレビとくっつけるタイプのテレビゲーム機(元祖のファミコン、プレステ、Wii、とか)に絞られたのだが、ここで新たな問題が発生。それは、私はあくまで子供時代ゲーム好きで今でもゲームに対して理解はあるが、実はここ最近のゲーム機に関してはほとんどしらなかったのだ。そう、私の知識はプレステ1〜2で終わっている。そのため、何を買っていいのかわからなかったのだ。もちろん、そんなことは気にせず買い与えることはできたのだが、親がよく知らないものを子供に買い与えるのはまずい、と思っていたのだ。直感でそう思っていたし、今でも正しいと思っている。

 

そんなこんなでゲーム機を買うことなく数年過ぎたのだが、ある時(長男が小4、次男が年長のとき)、我が家の(ゲーム導入に関する)暗雲を打破するのにぴったりの商品が発売された。そう、それがニンテンドークラシックミニ・ファミリーコンピュータだ。

 

ちょっと話が長引いたので、何回かに分けます。続きはこちら。

yoshi-tankun.hatenablog.com

 

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