RPG を最後までクリアさせることは、子供のグリットを伸ばすに違いない

お題「どうしても言いたい!」

 

すっこんでろ事件以前のことを考えてみると、私の子供に対する関わり合いは、どうすればこの子たちの非認知能力が向上するだろうか、という方向を向いていたように思う。非認知能力とは、計算ができるとか語彙が多いとか個別の勉強に直結する力ではなくて、ルールを守って友達と遊べるかや親からしっかりと躾けられているのかといったような、勉強とは直接関係はしないが、生きていく上では重要な力のことだ。この非認知能力の中で、今教育業界がもっとも注目しているのがグリット(やり切る力)である。 

 

 

グリットとは、ペンシルバニア大学のダックワース教授が提唱した概念だ。ダックワース教授は、アメリカの陸軍士官学校という入学するのも卒業するのもとても大変な学校において、中退せずに卒業するためにもっとも重要な個人の資質が何か、ということを研究していた。その結果、高校時の成績や入学試験の成績はあまり重要ではなく、グリットが大事だ、ということを発見したのである。その後の調査によって、スポーツ、学業、芸術、ビジネスなどの様々な場面での成功においても、グリットが重要であることが明らかとなった。

 

教育業界がグリットに注目しているのは、グリットは後天的に獲得可能な能力だからであろう。認知能力などは遺伝的要因が大きく影響し、正直教育には限界があるが、グリットは教育によって大きく向上できる可能性がある、ということだ。

 

グリットはやり抜く力として説明されるが、グリットを測定するアンケート項目の中身をよく見てみると、「情熱」と「粘り強さ」の二つのスコアから構成されていることに気づく。そして、一般的に言って、「情熱スコア」は「粘り強さスコア」よりも低い値になるそうである。超一流の研究者であろうダックワース教授自身も、「情熱スコア」は「粘り強さスコア」よりも低かったそうだ。

 

さて、このグリットを家庭内で高めようと思ったら何ができるだろうか。おそらく、情熱スコアを高めるために家庭内で積極的にできることは少なく、せいぜい様々な機会を与えるぐらいではなかろうか。もっと言えば、子供が何か情熱を持てるものに出会った時に、そこに向かうことを邪魔せずに信じて応戦することぐらいだと思う。それに対して、粘り強さスコアのほうは、家庭内の習慣などでいくらでも向上させることができそうだ。どんなことでも最後までやりきることの重要性を教え、やりきったときの達成感を味わわせてあげればいいのだと思う。

 

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©︎ いらすとや

そんなこんなで、記事のタイトルになるのだが、「RPG を最後までクリアさせることは、グリットを伸ばす」と思う。サンプル数が少なくて恐縮だが、私自身、粘り強さスコアは高く、子供の頃から結構いろんな RPG (FF、DQロマサガ、などなど)をクリアしてきた。子供時代の観察からも、RPG を最後までクリアする傾向がある人は、粘り強いと思う。

 

そんなわけで、次男と一緒に結構最近まで、スマホ版のFF5 をやっていた。2年生にはいろいろと難しいこともあったけれど、アビリティの構成を考えたり、戦闘の戦略を考えたりするのはいい経験になったみたい。最後にエクスデスを倒してエンディングまでいったときは本当に嬉しそうにしていたし、ガラフが死ぬシーンでは涙を流していて、この子は本当に感受性の豊かな子なんだな、と思ったりもした。

 

グリットを伸ばすのに本当に意味があったかは正直わからないが、子供と一緒に昔親世代がやったゲームをやるのは楽しい時間を共有できてとてもいいと思う。オメガや神龍の強さを親子で共有できるってのはなかなか貴重だと思う

 

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