誰のために我が家ではゲームを導入したのか。それは子供のためだ。(後編)

今週のお題「卒業」

 

以下の記事の続きです。

yoshi-tankun.hatenablog.com

 

さてさて、ニンテンドークラシックミニ・ファミリーコンピュータからは卒業していった子供達だが、ゲームそのものから卒業したわけではない。さすが、任天堂、我が家の事情を知ってか知らずかはわからないが、ちょうどこの頃、ニンテンドークラシックミニ・スーパーファミコンが発売されたのだ。これに関しては、子供のためにというよりかはむしろ、自分自身が欲しくなってしまったので購入してしまった。マリオカートスーパーマリオワールドFF6 のような魅力的なタイトルが並んでいたので、懐かしさから買ってしまったのだ。で、当然父親がやっていれば、子供達も興味津々でよってきて、仲良くゲームする習慣がまた復活した。

 

家庭内でやる上で、スーパーファミコンの方がファミコンよりも優れていたのは、こちらのほうが対戦型や協力プレイ型のゲームが多いことだ。ストリートファイター2やマリオカートでは兄弟対決や親子対決を楽しんだし、スーパーマリオワールド星のカービィデラックスでは協力プレイで盛り上がった。特に、次男とゲームをやる上でカービィの協力プレイはよかったな。どうしても次男は年齢が低いこともあってゲームが下手なので、交代制でやっていると実質的にゲームをしている時間が短くなってしまうし、全然ゲームをクリアできない。カービィの協力プレイは画面上にカービィともう一人のサポーターと呼ばれるキャラクターが出てきて、ワンコンとツーコンで操作できる。カービィを自分が操作して、サポーターキャラを次男が操作して、協力してゲームを進めていけるわけだ。さらにいいのは、このサポーターキャラは何度でも復活可能なことだ。当然次男は下手なのですぐに死ぬのだが、サポーターキャラはカービィ役が上手にやればいくらでもノーコストで復活できる。上手な人と下手な人が協力してゲームをする上で最高の仕様だったカービィ最高

 

この点で魂斗羅スピリッツはダメだった。協力プレイの仕方はカービィと似ているのだが、ツーコンが復活するときに、ワンコンのライフを奪っちゃうんだよね。最初それぞれライフ3から始まるのだが、あっという間に次男の操作するキャラのライフは0になる。この時点でそれぞれのライフが父親3、次男0。この状況から次男が復活すると、父親のライフが1減るわけ。つまり父親2、次男1となる。そしてあっという間に次男のキャラは死んでしまい、また復活する、を繰り返す。そんなわけだから、実質的にライフは父親1、次男5という状況でゲームを進める羽目になり、残念ながらゲームが全然進まない。なにより、ほいほい死んでこちらのライフを感謝もなく奪っていく次男にイライラしていくる。こっちのライフを使っているんだよ。親子といえどももう少し感謝してよ。そんなこんなで、このゲームはあっという間に遊ばれなくなってしまった。きっと、実力が拮抗している同士が協力することを念頭において作られていたのだろうな、これは。

 

次男ともやもやしながら協力プレイをしている頃、長男は FF 6 を始めた。横で時々アドバイスをしながらプレイの様子を見ていたが、やっぱ FF6 は名作だと思う。ストーリーもドラマチックに展開していくし、グラフィックもとても綺麗。おそらくスーパーファミコンでは最高峰だっただろう。ゲーム難易度が比較的簡単なことも、初心者である長男がゲームをする上でよかった。順調にゲームは進行していって、だいたい3ヶ月ぐらいでゲームクリアしたと思う。レアアイテムのスリースターズも入手してご満悦のようだった。ただ、ラスボスのケフカは手応えがなかったらしい。バリアントナイフ二刀流の乱れ打ちとアルテマ連打が強すぎるんだよね

 

FF 6 をクリアしても、まだ他にもたくさん面白そうなゲームがあったので名残惜しそうではあったのだが、さすがに中学受験をする6年生がいつまでもゲームをしているわけにはいかないので、6年生の夏前に長男はゲームを卒業することとなった。次男はゲームを卒業する必要はなかったのだが、さすがに受験生の前で本人が我慢しているゲームをやるのも可哀想だということで、次男もニンテンドークラシックミニ・スーパーファミコンから実質的に卒業することとなってしまった。

 

これで次男もゲームから卒業したかかというとそういうわけではない。兄が FF6 をやっているころ、次男も RPG をやりたがったので、代わりにスマホ版の FF5 を一緒にやっていたので、それ以降も FF5 を一緒にやっていた。漢字が多く、ストーリーを追うのも正直大変だった。いちいちこちらで読み上げてあげる必要があったからね。それでも、途中でちょっと飽きてきた時期があったのだが、グリットを高めるためには最後までやりきらせることが大事かな、と思ったので、なんとか最後まで一緒に頑張った。どのくらい理解していたのかはよくわからないが、ビッグブリッジの死闘の BGM が格好いい、とか、ギルガメッシュは敵なのに面白くていいやつ、とか、ラスボスよりも強い神龍やオメガの存在がクール、といったような、FF5 好きが押さえるべきポイントはしっかりと理解したみたい

 

ちなみにRPG とグリットとの関係については以下の記事。

 

yoshi-tankun.hatenablog.com

 

次男が FF5 をクリアして、神龍とオメガを倒し、隠しダンジョン(エヌオーがいるところ)の攻略を始めた頃、長男の入試がいよいよ始まった。もともと長男は、自分がゲームを我慢しているのに次男だけがゲームをしていることに不満を持っていたのだが、この頃になるとさすがに次男が何をしているかはどうでもよくなったようだ。自分の試験のことで頭がいっぱいだったのだろう。ボスと戦う前に限界までレベルを上げるように、志望校の試験対策をこれでもかってぐらいしていたように思う。小学生が健康を害さない範囲であれ以上やるのは無理だろうってぐらい。この点においては本当によく頑張っていた。

 

こんな感じで長男は試験に臨み、終わってみれば無事志望校に合格してきた。これが1ヶ月とちょっと前の話だ。試験が終わったのだから、またゲームをやりたがるのかな、と思ったのだが、どうやらもうゲームはいいみたい。結局彼は、中学受験とゲームを同時にやる中で、もし自分があれ以上ゲームをやっていたらきっと試験に落ちていたに違いない、ということと、ゲーム内のキャラのレベルを上げるよりも現実世界での自分のレベルを上げることの方が面白い、ということに気が付いたようだ。ゲームは面白いがハマりすぎてリアルがおろそかになったらやばいし、なにより現実世界での成功の方がゲーム内の成功よりも楽しい、ということを学んだわけだ。

 

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ゲームよりもリアルが楽しい

うん、これで長男は父親と一緒にゲームをすることから卒業したのだろう。今後の人生で、彼がゲームをすることはあるかもしれないが、そのせいで大きな過ちを犯すことはないと思う。こんな感じで長男は勉強とゲームを両立したのだ。

 

こうして長男は父親とのゲームから卒業していった。が、このブログの主役の次男の方は相変わらずゲームが好きで、まだまだ手がかかる。次男とは今後どんなゲームを一緒にやってどんなことを学んでいくのだろうか。不安も大きいが楽しみでもある。

 

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