呪われたアイテム、それはテストの成績表

今日、久しぶりにカバンの中を整理していたら、奥の方からシワシワになった A4 サイズの封筒が見つかった。ふとおもて面を見ると、某大手中学受験塾のロゴが入っているではないか。急速に2ヶ月ほど前の記憶が思い出される。そう、これこそ、古今東西、お父さんお母さんをもっとも苦しめている呪いのアイテムの一つ、テストの成績表(出来が悪いやつ)である

 

話は数ヶ月前にさかのぼる。長男の通っている塾が、低学年向けの全国テスト(無料)を実施するとホームページで見たので、妻に次男に受けさせてみようよ、と提案してみた。が、妻の反応はノー。小2にはまだ早い、というのが彼女の意見だ。だが、私もせっかくだから力試しに受けてみようと食らいつく。結果、次男の希望に従うことになった。

 

次男に聞いて見ると、いいよ〜っとあっさり了承。妻、なんども次男に考えを改めるように諭すが、意外に次男の意思は固い。次男の様子を見て、きっと自信があるに違いないと、父親無駄に期待する。が、この期待は後ほど粉々に砕けることになる。

 

で、休日に私と次男とでテストを受けに塾に行った。テストを受けている間、親は塾の説明会に参加していた。正直、長男が塾に通っているので塾のシステムはよく理解していたので、次男のことをずっと気にしていた。

 

テストが終わって次男と合流すると、とりあえず平静を装っているのだが、ちょっと落ち込んでいるようだった。テストの話題は露骨に避けていたし。

 

家に帰って、ある程度覚悟を固めてから、おそるおそる答案を見ると、算数は、まあまあ解答欄が埋まっていた。後半のほうの問題には手も足も出なかったようだったが、これならまあ頑張ったんじゃない、と思える程度の答案だった。で、次に国語の答案を見ると、ギョっとした。めっちゃ空欄ある。見てすぐわかる、めっちゃ漢字間違えている。そしてなにより、めっちゃ字が汚い、というか薄くて覇気がな〜い。あ〜、これ、自信がないやつの答案だってすぐにわかった。問題に対して気持ちが負けているんだよね。ん〜、これはなんとかしないといかんな、と思ったわけ。これが次男の勉強を見てあげないとなあ〜、と考えた一つの理由。でも今はすっこんでいるけど。

 

次男がテストを受けた塾では、結果を返却する際に、先生と親とで学習指導という名目の面談をすることになっている。実は、面談の数日前に長男が一つ合格をとったというニュースがあったので、その話だけしてとっとと帰ろうかな、という気分だった。予想通り、先生は長男の合格を「さすがですね〜」と言いながらなんども祝福してくれていた。このままテスト結果だけ受け取ってささっと帰れるかな〜と思ったが、さすが相手もプロ、しっかりと本題も忘れずに、ねっちりと学習指導をしていただくことになったのだ。

 

話は冒頭に戻るのだが、カバンからでてきた封筒の中には、そのとき塾でもらった次男のテストの成績表が入っている。これ見ると呪われるから見ないようにしてたのになあ。だったら捨てればいいじゃんと思うかもしれないが、それはあれ、RPG によくある設定の、呪いのアイテムや装備は捨てることも外すこともできないってやつだ。不思議と自分の意思で捨てることはできないのだ。

 

どうせ捨てることが出来ないのならば、あっちのほうがいいなあ。同じくあるRPG の設定で(ドラクエ)、貴重品や重要なアイテムを捨てようとすると「それを捨てるなんてとんでもない」というアナウンスが出てきて、捨てられないことがある。うん、こっちだったらとても嬉しい。次男のテストの成績表が、捨てることのできない呪いのアイテムから捨てるのが勿体ないくらいの貴重品へと変化する時期は来るのだろうか。とりあえず私はすっこんでいることしかできないので、妻と次男の頑張りを見守っていきたいと思う。

 

それをすてるなんてとんでもない!とは (ソレヲステルナンテトンデモナイとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

 

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