国語の記述の練習法
国語の記述力の向上は、中学受験のみならず、高校受験、大学受験、はては社会人になってからも重要な課題ですよね。今日は、私が考えた国語の記述の練習方法について紹介します。ちなみにこれ、以下の記事の出来事の後にやりはじめた勉強法です。
まず必要なものは国語の読解のドリルです。できれば題材文がそれなりに面白いものが良いと思います。例えば、学研プラスのおはなしドリルシリーズなどはどうでしょう。まあ、お好みですのでどれでも構いません。
次に、子供にドリルを解いてもらいましょう。一度最後まで解かせてください。この時点での解きかたには特に指定はありません。参考までに我が家の方法をお話ししますと、最初に音読を何度かさせ、つっかえずに読むことができるようになってから問題を解かせていました。また、解答の際には、解答の根拠となる部分に線を引くように教えていました。丸付けの際は、線を引いた部分の妥当性もチェックしてあげます。参考までに、次男が解いた後のドリルはこんな感じとなります(↓)。
ここまでが準備となります。
では、解き終わったドリルの最初の題材文に戻ってください。題材文をご自身で読んで見て、記述問題を親が作成し、それを子供にやらせます。・・・え、それが大変だって。はい、おっしゃるとおりです。実は、私が考えたのは「記述の練習方法」ではなくて、「記述問題の簡単な作成方法」なのです。
説明します。まず、問題を眺めて、穴埋め問題を探してください。もし穴埋め問題が見つからなければ、次の題材文に移っても構いません。穴埋め問題とは以下のようなタイプの問題のことです。
問題 〜のときの花子の気持ちについて、空欄に当てはまる言葉を入れて説明しなさい。
みんなのためにがんばったのに、先生に(① )ので、とても(② )。
答えは、例えば ①しかられた、②かなしい、などのようになります。もちろん、実際の答えは題材文の内容によって決まります。一度解いてあれば、すでに空欄には答えが書いてあるかもしれませんね。それはそれでかまいません。
そうしたら、問題の空欄を含んだ文章を厚紙か何かで隠しちゃってください。そうすると、ドリルには、
問題 〜のときの花子の気持ちについて、空欄に当てはまる言葉を入れて説明しなさい。
だけが見えている状態になりますよね。これを記述問題として子供にやらせればいいのです。「空欄に当てはまる言葉を入れて」の部分が邪魔だなと思ったら、打ち消し線で消してしまうと親切かもしれませんね。するとこんな感じになります。
問題 〜のときの花子の気持ちについて、空欄に当てはまる言葉を入れて説明しなさい。
はい、これで立派な記述問題の完成です。
実際に、我が家で使ったドリルだとこんな感じになります。厚紙は100均で買ったものです。下の例だと、「山形県でさくらんぼがよくそだつのは、なぜですか」という記述問題ができました。で、当然ですが、厚紙を除ければ模範解答がありますので、解答を作る手間も探す手間もかかりません。
このように簡単に記述問題を作ることができることは理解していただけたかと思います。
さて、ここまでちょっと得意げに記述問題の練習法について説明してきたわけだが、実は、次男にこれで勉強させていて3週間ぐらい後にすっこんでろ事件が起きたので、本当にこれで記述力が上がるのかについては未検証です。個人的には理にかなっていると思っているし、勉強させている間の実感として次男の記述力の向上は感じましたが、before after をテストとかで測定したわけではないので。ただまあ、ドリルを使いまわしているのでエコなのは間違いありませんね!
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